【活動報告】6月の自己洞察瞑想療法(SIMT)を学ぶ会

【活動報告】6月の自己洞察瞑想療法(SIMT)を学ぶ会

【活動報告】

昨日、6月の自己洞察瞑想療法(SIMT)が予定通り開催されました。

説明会には参加者がおりませんでしたので、継続セッションの後半から開始となりました。

継続セッションでは、セッション3の方、セッション7の方がおりました。

まずは、最初はいつものように5分間の瞑想から開始しました。

この5分間は心を落ち着けるための時間であると同時に、普段の基本的自己洞察(瞑想)のやり方を確認してもらう時間でもあります。

意識を呼吸や身体の感覚など「今、ここ」にあるものに向け、それに集中するつもりで行い、それでも意識は動き出し、ついつい他の考えや記憶、別の感覚に意識が引っ張られるので、それを早めに気づいて、「今、ここ」に戻していく。それが基本的自己洞察で行う実践です。この時、ゆっくり呼吸法を行いながらやると、身体の調子が整いやすく、瞑想にも集中がしやすくなります。

この基本的自己洞察には、マインドフルネスを養うための重要な要素が詰め込まれています。

1.「今、ここ」に意識を向けること

2.そして、そこからずれたときに気が付くこと

3.その時生じたことを評価せずに「今ここ」に意識を戻すこと

 

特に、セッション6以降の後半部においては、この3つのことが知識としての理解ではなく、しっかりと体験として、そして実践できる能力として、身についてきていることが重要になります。

まずは、自分が「今ここ」に意識を向けられているのか、それとも「今ここ」から離れ、意識の中をさまよってしまっているのか、この違いを実感としてわからなければ、自分の中の現象を観察したりしていくことはできません。これができていないうちに、自分の中の現象の観察や分析を行ってしまうと、思考のレベルで行うこととなり、どんどんとSIMTの実践を続けていくことや、課題を行うことが苦しくなっていってしまいます。うつや不安障害の方は、調子を悪化させてしまう可能性があります。

まずは、この、自分が「今、ここ」に意識を向けているのか、それとも意識の世界をさまよってしまっているのか、この違いに自分の体感として気づけるようになりましょう。

そのためには、実践の繰り返し、そして継続が必要です。

なぜなら、この「自分の意識を観察する」という行為には、脳のある部分がかかわっています。そして、こういった感覚が養われるにしたがって、その脳の部位が徐々に発達し、実際に脳の中で体積を増やし機能できるようになってきます。

つまり、身体を鍛えるときに筋肉が発達するのと同じようなものなのです。だから、いくら頭で理解をしたり、本を読んで納得した気になっても、実際に基本的洞察の訓練を行わなければ、その部分は発達しないので、「知っていても、できない」という事が起こってきます。

逆に、理屈はよくわからなくても、丁寧に実践を続けていくと、自然とこういう心の状態、意識の使い方ができるようになってきます。

筋肉をつけるのには、1日に1000回行って終わりにするより、毎日10回ずつ100日続けたほうが、筋肉はついていきます。

マインドフルネスも同様で、脳の中でその機能をつかさどる部分が発達してくるためには、できる範囲でいいので、毎日続けていくことが大切す。すぐに成功しなくてもいいです。難しいことをやらなくてもいいです。基本的な洞察を、丁寧に行っていくことが大切です。

今回は、最初にそのようなお話をしたうえで、セッション3の感情について説明していきました。

そして、休憩をはさみ、セッション7の受容ということについて説明をしていきました。

出席者の方から、SIMTを実践しながら生じた気づきの体験をシェアして下さったり、質問も多く出て、今回も大変充実した会となることができました。

忙しい中、出席してくださった皆様、ありがとうございました。

次回は、7月3日(火曜日)の予定です。ご興味のある方は、ぜひ説明会を聞きにきてください。

今、HPを整えながら、今後の活動を広げていく方向を探っております。遠方で来れない方は、個人で受けたい方にも対応できるように考えていいます。引き続き、HPやFacebookページで活動を見守っていただけたらと思っております。

文:中安

 

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