【活動報告】４月の自己洞察瞑想療法（SIMT)説明会＆学ぶ会 │ マインドフルネス＠つくば

昨日、いつもとは違う第一水曜日の開催でしたが、無事、予定通り説明会と学ぶ会を開催できました。

説明会は、今回初めての開催でした。

どうしても、初回の説明には時間がかかるため、別枠で今回は開催することとしました。

第一部の説明会およびセッション１の解説には、２名の参加がありました。

まず、簡単な自己紹介ののち、ストレス下において人がどのような反応をするか、そしてそれが慢性化するとどのような変化が起こるんかといったことを解説しました。そして、そのストレスの慢性化により、場合によってはうつ病やパニック障害になることを学びました。

その後、自己洞察瞑想法（SIMT)では、どのようにしてそれを改善していくのか、SIMTで身に着けるマインドフルネスが作用するのはどのようなところに対してなのかという事を解説し、セッション１で学ぶことの解説を行いました。

セッション１の中では、特にゆっくり呼吸法を用いた基本的洞察法と行動時自己洞察法である食べるときの洞察法を、簡単に実践してみました。思考のチェックなどは口頭での説明を行い、質疑応答の時間を設け終了となりました。

セッション２へと続ける方には、これからの１か月、このセッション１の課題をじっくりと取り組んでいただくことになります。

セッション１では、まず、自分の意識が「今、ここ」に焦点を当てているのか、それ以外のところに注意が行ってしまっているのかをはっきり自覚できるようになるのが大切です。ここから、セッション２以降で、自己の意識がどのように働いているのかをさらに深く洞察していくことになります。

その後、第二部として、セッション２以降に継続して参加してくださっている方の会となりました。

今回の参加者は２名。二人とも今回はセッション５のところだったので、セッション５の内容につき詳しく説明していきました。

セッション５では、今までセッション１～４で学んできたスキルを、生活のいろいろな場面で使えるようにし、またその時の状況や自分の状態に応じて、スキルを使い分けていくようにトレーニングしていきます。

感情が大きく揺さぶられるような場面や何かを要求されているような仕事の状況などでは、冷静に観察することが難しいことがあります。

また、自分の体調が悪く、ネガティブ思考や希死念慮の波が来ている状況でも、冷静に洞察をしたり、意志的行動を行うことが難しいことがあります。

そのような状況でも、あきらめずにできることを探していくことが大切です。連鎖分析までは難しくても、感情の一次、二次などのチェックや、心理現象の名前付けはできるかもしれません。またそれすら難しい状況でも、ゆっくり呼吸法も用いた基本的洞察は可能なはずです。また、ゆっくり呼吸法を続けることでつらい状況を乗り越えるきっかけになることもあります。

そういったこともやめてしっかり休みをとるというのも、意志的選択のひとつでしょう。

そのようにして、今までのスキルを使いこなしていくことが求めらていきます。

そして、そのようにして、様々なスキルを繰り返し生活の中で使っていくことで、さらにスキルは熟練していきます。

ほかにも、一連の心理現象の中で、機能的モデル、非機能的モデルについても図を用いて説明しました。

また、今回はセッション５のみの解説だったので、時間があり、最近の近況やSIMTの定着具合について、参加者のお二人に状況をきくことができました。

お二人とも、それぞれに状況や抱えている課題は異なっていますが、SIMTのスキルをうまく使えるようになっていることがわかりました。

それぞれにうまくできること、できないこと、などありましたが、それぞれのレベルや状況に応じて必要な取り組みができていることがよくわかりました。

現在、私の方では日記チェックなどができていないので、私にとってもお二人の状況が聴けるのはとてもありがたかったです。できることなら、今後もこういう時間を確保し、それぞれの状況にあわせたアドバイスを行っていきたいと思いました。

今回来られなかった方も、仕事に復帰されて頑張っている様子をうかがうことができました。

薬の治療やご本人の体調の回復も大きいとは思いますが、そんな中でSIMTを始めたことも、それぞれの方にとって少しは助けとなる部分があるようで、安心いたしました。

次回は、５月１日火曜日の午後に開催予定です。また説明会とセッション２以降を学ぶ会の２部構成で行う予定です。

HP上で広報したいと思いますので、ご興味のあるかはぜひお気軽にお問合せください。