【活動報告】12月のマインドフルネス勉強会

【活動報告】12月のマインドフルネス勉強会

2017年12月20日 マイドフルネス勉強会の活動報告です。

今回は、出席希望者はいなかったため、小松・中安二人での勉強会となりました。

まず、20分ほどの瞑想の時間を持ち、その後、お互いの経験や、ここ最近のマインドフルネスの活動の感想や疑問などを話しあいました。

勉強会を始めて2年以上が経ち、実生活の中でマインドフルネスの様々な実践は取り入れているが、座って瞑想の時間を持つことがどうしても苦手であるという話がでました。

これは、マインドフルネスを実践される方がかならず一度は感じる感想かと思います。毎日瞑想をやろうと思っているのに、どうしても面倒になってしまう、やる気がしない、時間がとれないなど言い訳を考えてしまうなどなど。

もし、他の実践も含め、マインドフルネスを続けること自体が苦痛になってしまっているようなら、それは、マインドフルネス自体にある種の理想を持ちすぎかもしれません。
「瞑想をするなら、リラックスを感じたり、気分が良くなったり、しなくちゃダメだ」とか、「面倒だなどの気持ちをもって行ってはならない」とか、「マインドフルネスの実践をやれば、もっと変化を感じるはずだ」など、自分の中で、マインドフルネスを実践する前に様々な前提を設けてしまっている可能性があります。
実践をする時に、面倒くさいという気持ちがあってもかまいません。やる気がなくたっていいんです。環境が整わなくたって問題ありません。その時、そのままの状態で、今の呼吸や今行っていることに意識を向ければ、それがマインドフルネスの実践になります。気づきがなくても、気分が変わらなくても、リラックスできなくても構いません。今日、1回でも、1分でもそのような時間を持てれば実践を行っていることになります。

大切なのは、それを積み重ねていくこと、諦めずに続けていくことです。

変化や気づきは、その後に、忘れたころにやってくるものです。

もし、座ってやる瞑想のみが苦手ということであれば、その行為をすること自体に、自己洞察瞑想法で言うところの「本音」が反応している可能性があります。

自己洞察瞑想法における「本音」とは、自分の反応や感情、判断、評価に無意識に影響を与えてしまっている独善的な価値判断基準のことです。多くは、幼いころからの教育環境、文化、社会などの影響で形成されて習慣化しているため、普段は無意識に働いて、僕らの行動や判断を制限しています。

座ってやる瞑想自体、そしてそのようなことをやらねばと考える意識に対して、何らかの本音が働いて邪魔をしている可能性があります。
この本音が何なのかということは、残念ながら考えてもわかりません。普段は、無意識の中で働いているので、日常の思考で考えても思い当たるようなこととは、多くは違うことが多いです。
では、どのようにその本音を見つけるのかというと、実際に、そのような本音が働く場面、つまりこの場合でいうと、実際に座って瞑想をしようとしたけども、気持ちが向かない、やりたくないという感情や思考が起こったその瞬間に、繰り返し丁寧に洞察を入れていくことが大切です。また関係ないと思われる日常の場面でも、傾注観察などの実践を行いつつ、自分の中で生じる思考や感情を丁寧に観察していくことが大切です。
そうすると、思いがけないタイミングで、思わぬ評価や価値判断が生じていることに気が付いたり、過去の思わぬ記憶や体験がそこに結びついていることに気がつくことがあります。
大切なのは、頭で考えるのではなく、日常生活で丁寧に実践を繰り返していくことです。

ほかにも、子供や家族と接するときにも、様々な感情や本音が働いていることが話し合われました。そういった本音に気づいたからと言って、急に過去からの習慣や生じる感情を止められるわけではありませんが、無意識に感情をぶつけていたり、反射的に行動をしていた時と比べると、一瞬ですが、そこに意識をする時間が生まれます。
それが、大切です。そしてその意識が生まれることで、感情は消せないものの、その後の行動や反応をある程度変更する余地が生まれます。そして、その結果を知ることもできます。
習慣的な感情や反射的な行動をしてしまう自分を「ダメだ」とか、「またやってしまった」と評価したくなってしまいますが、その評価を手放し、今、ある自分をただ見つめていくことが大切です。

今回も二人だけではありましたが、深い学びのある会にすることができました。
他にも様々な感想や意見が交わされましたが、長くなりましたので、今回の活動報告はこれで終わります。
ご興味がある方、普段の実践でなにか疑問や感想がある方は、ぜひお時間が合う時にご参加ください。

1月は体験会の開催の予定なので、次回の勉強会は2月21日を予定しています。
また、こちらのHPなどで告知をしていきたいと思います。(文:中安)

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